そうじゅの一口馬主記

日記的なやつ

2024年佐賀クラシック戦線について

XでFFのシザリガーさんがこれまでの出資馬のトレベルオールの素晴らしいまとめを作っていたので、それに触発されての記事です。
該当の記事は↓

元記事がきれいにまとまっているので是非読んでもらえたらと思うのですが、
とりあえずトレベルオールの今の立ち位置については以下の通りです。
・佐賀3歳戦線の中では実力上位
・佐賀TOP層には未勝利、対戦した際はいずれも突き放されて負けている

で、せっかくだったら佐賀クラシックの中心になる馬だとか色々なところを知っておいた方がより楽しいんじゃないかという話です。

◎佐賀クラシックって何?

前述の記事を読んでいただく方が話が早いですが、雑にまとめると以下の3歳オープン戦を中心に進む重賞戦です。
 佐賀皐月賞(ダ1800m)
 九州ダービー栄城賞(ダ2000m)
 ロータスクラウン賞(ダ2000m)
基本的には佐賀の3歳戦は上記レースを中心に話が進んでいきます。
牝馬クラシックはないです。
全国交流の牝馬限定レースは挟まりますが、上記のレースと干渉しない日程で開催されます。
ので牡馬牝馬で大きく路線が分かれることもないです。
なんなら2019年のスーパージンガ、2021年のトゥルスウィーのように牝馬が3冠を獲得することもあります。


◎佐賀TOP層ってどの馬?

現状4頭の馬を示しています。(対戦成績を加味すると5頭かもしれません)
これまで行われてきた佐賀の2歳~3歳戦の重賞において、上位層がほぼほぼこの馬たちで占められていました。

・1頭目

牡馬、父はホッコータルマエ
主な勝ち鞍:ネクストスター佐賀、カペラ賞
主戦騎手:石川慎騎手(佐賀)→石川倭騎手(門別)
カペラ賞で後述するトゥールリーを3馬身突き放しており、全日本2歳優駿にも出場して6着。
勢いそのまま南関のJPN3レース、ブルーバードカップに出場予定です。

2023年度佐賀最優秀2歳牡馬です。
そして対戦・出走成績を鑑みての佐賀クラシック最有力馬です。強い。
佐賀所属馬は遠征した時に力の差を見せつけられることが多いのですが、
本馬は全日本2歳優駿でも地方馬で上から2番目と非常に力のある所を見せました。
カペラ賞を余裕で勝利していることや、血統背景的にも佐賀クラシックの距離は問題なさそうです。
TBOは未対戦です。

・2頭目

牡馬、父はダノンレジェンド
主な勝ち鞍:九州ジュニアチャンピオン、佐賀若駒賞
主戦騎手:山口勲騎手(佐賀)
ネクストスター佐賀で3着、カペラ賞では3着を7馬身突き放しています。

佐賀TOP層以外にはほぼ負けていないです。
ウルトラノホシが遠征している間は本馬が佐賀で無双しています。強い。
カペラ賞でも3着以下を引き離しており、佐賀若駒賞も直線で遊ぶところを見せつつも快勝していますし、佐賀クラシックの距離は問題なさそうです。
TBOは1度同じレースにでて、余裕で6馬身突き放されています。

・3頭目

牝馬、父はバトルプラン
主な勝ち鞍:JRA認定シリウス特別
主戦騎手:飛田愛斗騎手(佐賀)
重賞勝ちこそないですが、地方全国交流のフォーマルハウト賞で2着、シリウス特別ムーンオブザサマーを4馬身突き放して勝利
のように佐賀TOP層で勝ち負けの勝負をずっとしていました。

門別でデビューして、新馬戦こそ7着ですが、未勝利1着、アタックチャレンジで2着、一般戦で1着
と大分好成績を残して、10月頃に佐賀に移籍してきました。
そこから一般戦・認定戦を連勝して、重賞でも2着に入る活躍をしています。強い。
佐賀では長い所を走っていないですが、門別時代に1700m戦を快勝していますし長い所も問題なくこなしそうな気がします。
TBOは1度同じレースにでて、11馬身突き放されています。


・4頭目

牝馬、父はモーニン
主な勝ち鞍:JRA認定アルタイル特別
主戦騎手:川島拓騎手(佐賀)
重賞勝ちこそないですが、九州ジュニアチャンピオン2着、ネクストスター佐賀2着
のように佐賀TOP層で勝ち負けの勝負をずっとしていました。

2023年度佐賀最優秀2歳牝馬です。
11月に休養に入ってしまったため、フォーマルハウト賞や佐賀若駒賞には出走していません。血統も含めて長い距離になった時の走りが読めないところ。
とはいえここまでの6走で1着か2着のみと、安定した走りを見せている以上軽視はできない1頭です。
TBOは1度同じレースにでて、7馬身突き放されています。

・5頭目

牝馬、父はパイロ
主な勝ち鞍:スーパーホープフルデビュー
主戦騎手:不在、回数が多いのは山口勲騎手(佐賀)
重賞勝ちこそないですが、九州ジュニアチャンピオン3着、ネクストスター佐賀4着
のように佐賀TOP層で勝ち負けの勝負をずっとしていました。

この馬を佐賀TOPとするかは見解が分かれるところかと思いますが、
ウルトラノホシに先着しており、佐賀ではTOP層以外には先着されていないので一旦含めます。
11月に休養に入ってしまったため、フォーマルハウト賞や佐賀若駒賞には出走していません。
父を考えれば距離が伸びても問題なさそうですので怖い1頭ですね。
TBOは未対戦です。

他の佐賀上位層の馬たちも簡単に。
・デッドフレイ(牡馬)
 佐賀若駒賞では3着
 持ちタイムは佐賀TOP層に比肩。佐賀若駒賞では初の長い距離で仕掛どころが難しかった様子。
 距離は長い方がいいという陣営コメントがあるので、佐賀クラシックでは注目の一頭です。
 1400mのレースだと、この馬とTBOが佐賀TOP層と他の上位層の間の位置の実力かなと。

・フークファンタジー(牝馬)
 ネクストスター佐賀で6着、カペラ賞で5着、フォーマルハウト賞で8着、佐賀若駒賞で2着な重賞常連組。
 距離が長い方が好成績なので、佐賀クラシックで怖い1頭ですね。

・カシノルーカス(牡馬)
 ネクストスター佐賀で5着、カペラ賞で3着、佐賀若駒賞で4着
 距離やレース展開を問わず安定して上位に食い込んでくるのが強み。

・フェザークイル(牡馬)
 中央からの移籍馬、佐賀に移籍してから大きい所は走っていませんが、
 1着、1着、2着、2着と安定しています。
 この馬も持ちタイムが良く、安定して先行力で世代上位にいます。

・シーブレ(牝馬)
 門別からの移籍馬、移籍後に2勝して、ネクストスター佐賀で7着、カペラ賞で4着、フォーマルハウト賞で7着
 末脚があるタイプで距離が伸びた方が良さそうなタイプに見えます。
 距離がないレースだと怖い1頭になりそうです。

・ビーアライブ(牝馬)
 門別からの移籍馬、移籍後に2勝してネクストスター佐賀で11着、フォーマルハウト賞で6着
 絶対に逃げる馬なので、単騎で楽逃げしてペースを握ったときはしぶといです。

・ニシケンキング(牡馬)
 門別からの移籍馬、移籍後に1勝
 持ちタイムが良く、距離が伸びた方がいいタイプということで
 佐賀クラシックに出てくるようなら穴をあける可能性がある1頭です。
 門別時代のTBOに1度先着しています。


◎ここまでの佐賀2歳~3歳の重賞の結果

掲示板圏内のみを抜粋します。
佐賀TOP層がTOP層と言われる所以がこの競争成績です。
TOP層同士で競り合った場合はそれ以外の馬を大きく突き放した展開になっています。
(フォーマルハウト賞は他場の馬がいるので参考としての記載です)

2023/9/3
JRA認定 九州ジュニアチャンピオン(ロゴタイプ賞)2歳オープン(佐賀デビュー馬限定)

(佐賀TOP層はイケノツバメチャン以外出場)

2023/10/1
JRA認定 ネクストスター佐賀(モーニン賞)2歳オープン

(佐賀TOP層はイケノツバメチャン以外出場)

2023/10/22
JRA認定 カペラ賞(インティ賞)2歳オープン

(佐賀TOP層はウルトラノホシとトゥールリーのみ)

2023/12/3
フォーマルハウト賞2歳牝馬オープン

(佐賀TOP層はイケノツバメチャンのみ)

2024/1/6
佐賀若駒賞3歳オープン


(佐賀TOP層はトゥールリーのみ)

◎トレベルオールはそもそも佐賀クラシックに出れるの? 

格付、番組編成要領、賞金等 | 佐賀競馬(さがけいば)
番組編成要領(格付等)に具体的なレースの出場条件が記載されており
重賞に関してはP.7,8に記述があります。
色々細かな条件はありますが、重要な点としては
・1レース最大で12頭編成
・①優先出走権付与馬 ②希望投票馬 ③番組賞金上位馬の順で編成する。 
①はトライアル戦を勝った馬なので、そもそも1枠
②は出走希望した馬ですね。なので、そもそも申し込みが12頭以内ならそれで終わります。
③はもし13頭以上になったときに使われる基準です。

で、賞金についてもこのレースだと何パーセント分が番組賞金になるかというのがP.6に記載されています。 ↓



ここからは具体的な数字を出します。(計算が間違っていたらすみません……)
ほぼ平場・特別戦しか走っていないトレベルオールは減額があまりないので、
 7+60+60+(36.0*2)+19.2+60+100=313.4です。

他の馬がどうなっているかですが、
安定して認定戦・重賞戦を走っているカシノルーカスだと
 (260*0.2)+32+80+(100*0.2)+(120*0.2)+(24.0*0.2)+(96.0*0.2)+19.2+(45.0*0.2)=260.2 です。
大体同様のフークファンタジーならどうでしょう。
 (83.2*0.2)+19.2+(36.0*0.2)+19.2+7.2+60+(60.0*0.2)+(300*0.2)+(105*0.2)=222.44 です。
じゃあ平場勝ちが多いイケノツバメチャンだと
 50+(33.6*0.5)+60+60+(300*0.2)+(210*0.2)=288.8 です。
実はトレベルオールは現時点だと抜いています。花吹雪賞で抜かれると思いますけど
ネクストスター佐賀を勝っているウルトラノホシは
 (260*0.2)+(90.0*0.2)+(1000*0.2)+(600*0.2)=390 ネクストスター佐賀たっかい
色々勝ちまくっているトゥールリーだと
 (260*0.2)+(54.0*0.2)+(600*0.2)+(200*0.2)+(210*0.2)+60+60+80+(300*0.2)=524.8 うわっ多い

と、実はトレベルオールはこの世代の中では獲得賞金はともかくとして、番組賞金は高い方でした。
なのでここから大崩れしない限りは九州ダービー栄城賞までは出られる可能性が結構高いとみています。

 

◎4月以降の注意事項

格付、番組編成要領、賞金等 | 佐賀競馬(さがけいば)
番組編成要領(格付等)のP.5からの抜粋です。

4月以降は3歳馬でも番組賞金が300を超えたら古馬のレースに組み込まれます('ω')
つまりトレベルオールは4月以降の一般戦が古馬との混合……最低でもB級です。
10月になれば番組賞金が50%減額されるので、そこまでの成績によってはC級になるかもしれません。
古馬との混合戦になってもやれるのかについては別の話になるのでここでは多くを記載しませんが、
B級の上位帯以上に編成されるようなら現時点だと厳しいかなと思います。
重賞戦線を乗り越えた後のトレベルオールならわかりませんけども!!

◎締め

3冠・クラシックという言葉の響きは競馬をやっている以上ロマンを感じますし、
出資馬がそこに関わっていけるかもしれないということ自体が楽しみです。
鞍上被り問題だとか色々ありますが、トレベルオールが1つでも多くの重賞に出て良い結果を残してくれればいいなと思っています!
あわよくば1冠ぐらい取っちゃっても……いいんですよ?(∩´∀`)∩

 

それではまた('ω')ノ